2008年4月21日月曜日
詩
僕は今日も道路の脇で、行き交う車をずっと見ていた。 ここは大きな国道に繋がっているせいか交通量も多く、いろんな車が通る。 スポーツカー、セダン、ミニバン、軽、社用車、バイクに自転車。 社用車などは少し違うが車にはその人の人となりがいくらか読み取れる気がして、 僕はここから車を眺めるのが好きだ。 朝。 会社へ向かう車の列。 並んでいる車は有名自動車メーカーが近くに有るせいかそこの車が大半だ。 この時間、ただでさえ多い交通量は更に増え、 交差点からかなり離れたところにいる僕のところにまで車が並ぶことも珍しくない。 そんな時は立ち込める排気ガスに咳き込んでしまうこともある。 車の中の見てみる。 まだ眠そうな人、今日一日の労働への意欲をその表情に表している人、 声は聞こえなくてもものすごいテンションで歌っているのが 一目でわかる人など様々な顔が通り過ぎる。 車の中で歌う以外にもいろんなことをする人がいる。 新聞を読んでいる中年男性、コンビニで買ったらしい朝食を取る青年、化粧をする女性。 毎日忙しく、時間も無いのはわかるが、 信号で停まっている時ならまだしも運転しながらは止してほしいと思った。 突っ込んでこられたらたまらない。 今日は天気が良さそうだ。 昼。 日が高くなり春の暖かさを通り越して暑ささえ感じる。 道路には朝見かけなかった社用車やトラックが増え始めていた。 みな納期や、ノルマに追われているのか運転する顔つきはみな真剣そのものだ。 そんな中たまに通る大学生とおぼしきカップルは社用車に乗っている人たちとは 正反対にとてものんびりとしていて幸せそうだった。少し羨ましくなる。 夕方。 高校生が僕の横を自転車で駆け抜け、 “お母さん”な雰囲気の女性がワンボックスやミニバンを駆って 買い物から帰る時間帯を過ぎるとまた交通量が増える。 朝出かけていった車のUターンラッシュだ。 朝とは違いみな1日の疲れをその顔に湛えていた。 僕は明日も、そしてその先もこの道の脇で車を見続けるだろう。 通勤途中の寝ぼけ顔を。 仕事の成績や夢に向かって走る真剣な横顔を。 カップルの幸せそうなふたりの顔を。 休日に出かける家族の明るい笑顔を。 そしていつかは誰かが僕のことを見てくれるのだろうか・・・ 僕は街路樹。
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